葉状腫瘍 手術 傷のお手入れとリハビリの方法

退院後の傷のお手入れ。

お風呂(浴槽)に入り血行をよくすること。そして、清潔に保つこと。

傷はゴシゴシ洗わず、石鹸を泡立てて、手で(洗顔するように)やさしく洗う。

傷口のカサブタは自然の取れるので無理に取らないこと。

ドレーンを抜いた穴は自然にふさがるので、絆創膏を貼る等、必要なし。

 

ドレーンを抜いて数日で傷の下に液体(血液とか浸出液とか)が溜まってきます。

溜まったら頃合いをみて病院を受診し(外来で)抜いてもらうといいです。(傷の写真の中に「これくらい溜まったら」と載せています) 

 

術後の傷は乾燥もあって引き攣ってきます。

そこで先生が「ヒルドイド ローション」(保湿剤:乳液のようなもの)を処方してくれました。

入浴後に500円玉2つ分くらいの量を手に取って、身体の中心から脇の方向にマッサージしながら塗るようにと言われました。 

500円玉1つ分で十分に傷周りに足ります。が、もう1つ分の量もマッサージしながらしっかりと塗り込みました。これで、夜、寝るときの傷の引き攣りが少なくなりました。 

  

術後1か月くらいで、癒着が進み、完全に鎖骨からアンダーバストの間がすっかり硬くなりました。と同時に浸出液も溜まらなくなりました。

マッサージ用の保湿剤も「ヒルロイドソフト」というクリーム状のものに変わりました。

マッサージを続けていれば半年~1年くらいで、癒着の硬さも治まって普通の皮膚になります。

 

私はケロイド体質なので、術後3か月前後から傷が盛り上がってきました。先生に相談したところ、キズあと保護のテープを貼るように勧められました。その1か月後には、ケロイドを治療するテープを処方してくれ、傷に貼るようになりました。

ただし、ヒルロイドソフトも継続していて、塗り薬を塗った直後にはいずれのテープも貼れないので、夜、お風呂上りに塗り薬を塗り、翌朝、テープを貼っていました。

 

1回目の定期健診時に、傷周りにかゆみがあることを告げると、ヒルロイドもケロイド治療のテープも中止になりました。ヒルロイドは、かゆみがなければ塗ってもよいと言われましたが、ケロイド治療のテープは完全に中止。ケロイドになってきているが、体質だと諦めてほしいと言われました。(:_;)

 

リハビリ

腕を動かすと痛いけど、癒着してしまうと動かなくなるので、痛みをこらえてできるだけ動かすことが大切。「日常生活をこれまで通りに送ること」が一番のリハビリだと思って。 

傷側の手を上げ下げするだけではなく、反対の手で引っ張ったり、爪先立ってギリギリつかめるところをつかんで、静かにかかとを下ろしていったりして、できるだけ腕を動かすようにリハビリを続けましょう。

 

上記、1回目の定期健診時よりヒルロイドをやめたからなのか、その後、少しずつ傷のつっぱりが強くなった感じがありました。

リハビリのため、朝起きたら、まず痛みを我慢して腕を上げることを日課としていました。また、痛くても腕を動かすことを躊躇しない。これが術後10か月の今のリハビリです。

ケロイドへの対処

少し話がそれますが、傷の写真でもおわかりの通り、私はひどいケロイド体質です。

今、見直してみると、術後3か月くらいですでにケロイドができ始めている様子。

 

コロナ禍でマスク生活が続き、マスクかぶれが辛くなって、2021年6月に皮膚科を受診した際に、「ついでに…」という感じでケロイドも診ていただいたところ、先生はケロイドの方を重要と感じてくださり、しっかりと対応してくださいました。

 

飲み薬と塗り薬を処方してくださり、2週間使ってみて、その経過を観察。薬があっているとの判断で、さらに5週間分の薬を出していただきました。

「この薬が効けば、半年もすれば赤みも落ち着き、痒さもなくなりと思いますよ。全く何もなかったようにはならないかもしれませんが。」とのことでした。

その後、5週間に1度の診察を続きています。

 

皮膚科の先生に「ケロイド受診は形成外科と言われたのですが…。」と言うと、「いや、これは皮膚科ですよ。」と。もっと早くに受診していれば、こんなにひどくならずに済んだのかも、と思っています。

 

ちなみに、今後の参考までに皮膚科の先生に「どの段階からケロイド治療を始めるのが最も効果的か」とお聞きしました。「傷が盛り上がってきた」と感じた時点だそうです。

 

これからも、「傷の写真」のページにケロイドの様子も載せていきますね。