2017年9月13日(水) 術前説明

2日にプチ告知を受けてから13日までの期間が一番、長く感じた。

 

鏡でポコッと見えていた腫瘤が見えなくなり、全体的に盛り上がってきたように感じていたし。

 

すでに肺に転移しているかもしれない。

今は元気だけど、これからどんどん体力も落ちていって、仕事もままならなくなるんだろう。

職場に迷惑をかけないように、正社員からパートに変えてもらい、徐々に仕事を引き継いでいって…。なんて考え、しまいには葬祭場の資料請求までしようとしてしまう事態。^_^;

 

しかし、職場のみんなが「そんなにマイナス思考になっていると病気が寄ってくるよ。どんなことになっても仕事を続ける!という強い信念でいて。とにかく今は、仕事よりも治療に専念してね。」と言ってくれて、仕事の代行など快く引き受けてくれて…。少しでも穏やかに過ごすことができました。

 

6日(水)に全然質問できなかったことを思い出し、10日(日)に質問一覧を作成する。

 

13日 (水)午後の予約だったので、午後半休をもらって病院へ。主人と病院で待ち合わせ、説明を聞きに外来へ。

 

*** 先生からの説明(記憶違いもあるかもしれませんが) ***

 

うちの病院でも病理診断をさせてもらいましたが、うちの病院では「中間型(境界)」と判断しています。私としては、この「悪性」と診断した病理医をとても信頼していて、悪性である可能性が高いと思っていますが、一応、病名は「乳腺 葉状腫瘍」と書かせていただきます。

 

現在、腫瘍の大きさは30mmくらいです。

 

この結果をうけると、以前に「線維腺腫」と診断しましたが、あの時点で良性の葉状腫瘍であったと考えるのが妥当だと思われます。(線維腺腫と良性の葉状腫瘍との見極めはとても難しくてね)

正式には、腫瘍を切除し、1か月ほどかけて全てを詳しく病理診断して悪性か否かを判断します。

 

PETの検査では肝臓・肺などに転移は認めておりません。

 

ご本人の強い強いご希望があれば乳房を温存することもできますが、リスクを考えると乳房切除をお勧めします。 

 

*** 先生からの説明 ここまで ***

 

まずは、左乳房はとって欲しいとお願いする。

「今回、左だけ全摘、或は 左右両方全摘、最悪 肺まで切除、と考えてきましたので、私の中では最良の結果です。」と言いつつも、少し涙が出そうになる。

 

転移がなかったことにホッとしながら用意していた質問をする。

主人からもいくつか質問をする。

 

Q) 手術日をもっと早めることはできないか?

A) これ以上無理です。現実問題として空きがありませんので。

 

Q) 術後、化学療法または放射線治療はあるか?

A) 葉状腫瘍に化学療法や放射線治療は有効ではないと言われています。

 基本は、見つけたらすぐに切る。

 しかし、手術が不可能なほどに広範囲に転移した場合には化学療法を選択することもあり得ます。

 

 左乳房の葉状腫瘍が右乳房に転移するということは殆どありません。

 右にできるとしたら、新しいものができたということになります。

  今後、もしも右乳房に腫瘤が認められた場合、精密検査などを行わず、即、切ります。

 

Q) 術後の再発・転移のチェックはどれくらいの間隔で行うか?

A) 病理検査の結果次第です。

 

Q) 仮に他の臓器に転移した場合、担当医はどうなるのか?

A) 転移した部位によってそれぞれ担当医はつきますが、

 あくまでも「乳腺の葉状腫瘍の転移」ということで主治医は私です。

 

Q) 乳房再建はできるか?

A) いずれ可能です。再発の可能性がなくなる5年後以降に考えましょう。

 その為に胸筋は温存しておきますね。

 

 

術前説明=本当の告知=死刑宣告 と感じていた私にとっては、ホッとできる内容でした。

 

それにしても、7年近く15mmと言われていた腫瘍が、この数カ月で倍の大きさに育っていたんだと思うと…いまさらながらゾッとしました。

しかし7年間、良性で大人しくしていた腫瘍が悪性に変化し始めた「その時」に気づくことができたことに感謝しました。

 

この後、入院までの時間が長~く感じましたが、ネットで乳房切除後のブラを購入したり、病院に持って行くものを揃えたり、それなりに時間を過ごしました。(ブラの一覧はこちら

 

先生から「今回の手術はあくまでも外科的なものなので、それほど心配しなくても大丈夫。術後は傷がひきつって痛いというのはあるかもしれないけど、退院後はすぐに日常の生活に戻れますよ。」との話もあり、仕事は入院当日の9月29日(金)からお休みをいただくこととし、退院予定の翌週10月9日(月)の夕方の仕事から復帰することと決めました。

 

ただ、この術前説明の13日(水)から入院の29日(金)までは長く感じたな…。