9月2日(土)
東京八重洲にある、とある病院にて造影MRI検査
帰宅後、落ち着いて先生の説明を思い返す。
最初は「乳がんではないんだって、よかった。」と思ったけど、先生が慌てて検査、手術の日程を決めたのがとても不安でネットで検索してみる。
「来院時にはすでに多数の肺転移があることもあり、急速な経過をたどります。」
「乳腺の肉腫の治療は手術と化学療法ですが、いずれも乳がんに比較すると有効とはいえません。手術は腫瘍が巨大であれば乳房切断術を要しますが、リンパ節の切除は必要ありません。皮膚の欠損が大きな場合には植皮しなければなりません。
しかし、手術してもすみやかに再発したり、肺や骨に転移するものが多くみられます。化学療法としてはアドリアマイシンやエンドキサンが用いられていますが、その結果は良好とはいえません。放射線療法は一時的に有効なことがありますが、根治することは困難です。」
肉腫って…。もしかしたら乳がんより怖い病気だったの?
不安が募る。
9月6日(水)
K大学病院にて外来受診。
先生に「もしかして、肉腫ってガンより怖い病気ですか?」と質問。
「ガンより怖いとは思わないで。ガンと同等。転移もするし、最悪命に係わる病気であることは確かね。他に聞きたいことはある?」
どうしてだろう、これまで他の人の病状説明などの付き合った時にはいろいろと質問したのに、自分のこととなると何も聞けない。頭が真っ白になった感じで、言葉が出てこない…。
「それでは、術前説明を行いたいので、13日にはご主人もご同席ください。」
これがドラマでも見たことのある「告知」なのかな…と思った。
その後、採血、胸のレントゲン、エコー検査、PET検査
無理矢理、検査の時間をとってくれたお陰で、午前の検査が11時前に終わったにもかかわらず、PET検査は午後3時から。長い時間、PET検査の待合室でつぶす。その間に何人もの人がPET検査を受け、検査の予約に来る。「この検査は初めてですか?」という質問に「いいえ」と答える人が多いことに驚く。
そっか、がんを告知されると、転移がないかどうかPET検査を定期的に受けるんだな…。と考える。
PET検査後、主人が迎えに来てくれたが、空腹の為か、頭痛の為か、精神的なものなのか…吐き気に襲われ嘔吐。(>_<)
9月9日(土)
K大学病院にて心電図、肺機能検査、マンモグラフィー検査
なんとなく心細くなって主人についてきてもらうも、あっけなく検査終了。